配車は、荷物の数と車の数をイコールにする仕事です。荷物が多すぎて、車が足りなくてはダメ。荷物が少なすぎて、車が余っていてもダメ。うまくそのバランスを保っていくことが、私たちの役割です。たとえば、福岡に荷物を届ける場合。荷物を福岡に届けて、大阪まで空っぽの車で帰ってくると、コスト的にも、効率的にもわるい。だから、荷物が出発する前から、帰りの引取りの荷物を手配しておく。荷物がどうしても足りないときは、片っ端から取引先に電話をして、自力で交渉していく。この仕事、交渉能力がなにより大切なんです。私が交渉する中で心がけていることは、お客さんの無理を先に聞いてあげること。急に荷物の追加があった場合でも、「無理です」と簡単に言うのではなく、「今回は無理を聞いときます。その代わり、今度無理きいてくださいね」と念を押しておく。たとえ難しい状況でも、なんとかして無理をきいてあげることで、今後こちらが困ったときは、ほぼ助けてくれますね。その交渉こそが、配車の楽しさであり、難しさです。

配車担当は、営業にとっての情報源です。

配車担当は、お客さんから送られてくるFAXやメールをもとに、車の手配をしていきます。お客さんとは、基本的に電話でのやり取りが中心ですが、閑散期には、営業と一緒にお客さんのところに出向くこともあります。やっぱり、どんな人が電話の向こうにいるのかを、お互い知っていることって大切ですし、また、営業の仕事ぶりを間近で見ることで、今まで気付かなかった営業の大変さや難しさを知って、「営業の無理も聞いてあげよう」という気持ちになりますね。さらに最近、営業と配車で、月に1回ミーティングを開き、全体で情報交換・情報共有することになったんです。配車担当が日々のお客さんとのやり取りから引き出した短期的な情報と、営業担当の長期的な情報をすべて把握することができるようになり、先を見据えた提案ができるようになってきていますね。

仲間の苦労を理解できずに、いい仕事はできない。

入社したのは9年前の3月。ちょうど繁忙期真っ只中で、皆忙しそうにしている中、自分ひとりただ座っているだけ。そのとき部長に、「何してるんや、座っているだけじゃ、時間の無駄やろ」といわれたんで、「じゃ、現場に行ってきます」って勝手に現場めぐりをはじめたんです。現場では、「何しにきてん」って言われながらも、トラックの積荷やペットボトルの廃棄などを手伝わせてもらった。そしたら、ジュースまみれになってね、むちゃくちゃ臭い(笑)。今思えば散々でしたが、この経験が私の原点になってると思うんです。事務所で涼しい中、電話で交渉しているだけじゃダメ。やっぱり現場の苦労があって、わたしたちの仕事が存在する。「現場ってこんなに大変なんや」って気付けたからこそ、今につながっていると思うんです。

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