創業当時から、順風満帆でした。

大十株式会社のはじまりは、1947年。和歌山県下の農業協同組合関連の専門物流会社としてスタートしたんですが、その実績が認められ、飲料メーカーとの取引が拡大していきました。当時、飲料と言えば、夏にしか消費されることがなかった。それが今では、1年を通して消費されるようになった。そんな追い風をうけて、夏場に集中していた輸送依頼は、季節に関係なく、年中入ってくるようになったんです。時代の流れが、大十を売上高49億700万円(2006年12月期)もの企業へと成長させてくれたといっても、過言ではないでしょう。

あらたな分野に挑戦するため、飲料業界でレベルをあげる。

しかし、飲料には限界がある。日本の人口が劇的に増えないかぎり、1年間に消費される飲料の数はほぼ変わらない。つまり、飲料メーカーさん同士、一定の数を取り合いしているということになるんです。じゃ大十はどうしていくかというと、飲料とはまったく関係のないところでも、取引先を増やしていけないか。そんなことを考えはじめています。

だからといって、闇雲に他の分野へ進出していこうとは思っていません。まず必要なことは、この飲料の業界で、物流のレベルをさらに上げていくべく、戦略を立てて動くことです。「戦略を立てて動く」というと当たり前じゃないかって思われるかもしれませんが、実はこの業界、フットワークがよければOKの世界だったんです。言われたらすぐ動く。すぐ動けば「あの会社は、よう頑張ってるな」ってお客さんから喜ばれる。でも、そこに甘えていてはいかん。そう思っています。

大十にしかできない仕事を、増やしていく。

たとえば、物流アウトソーシングの提案。商品を預かって、在庫の管理や出入荷管理、店舗別の仕分けまで私たちがやれば、お客さんの負担はぐんと減る。たとえば、コストダウンの提案。ほとんどのお客さんが、製造したものを、配送センターで一旦収集してから配送する。極端な話、製造工場から目と鼻の先に配送するとしても、遠く離れた配送センターに集めてから運ぶんです。これって、すごく無駄だと思いませんか。時間も、お金も。それを、私たちが代わって直接配送する仕組みをつくることで、時間もお金も削減できる。

少しずつですが、そういう提案をはじめています。すでに、取引きが生まれた例も数件あります。「これって大十さんにしかできないな」って思ってもらえたら、長い付き合いになっていくし、そのお客さんがあらたなお客さんを紹介してくれることもある。だれでも、どこでもできるような仕事をしていたら、ダメなんです。まずはこの飲料業界で、確固たる地位を確立して、別の分野でそのノウハウを応用していく。大十は今年で創業60周年を迎えますが、まだはじまったばかりです。

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